プロボクシングWBA世界ミニマム級王者石井武志(26=大橋)が3日、横浜市の所属ジムで会見した。2日、横浜BUNTAIで元世界王者ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)と同級王座決定戦で国内男子世界戦最速の65秒(1分0分5秒)KO勝利でベルト奪取に成功。井上尚弥の保持する国内男子最速記録(70秒)を更新する圧勝劇だった。一夜明けた石井の顔は、もちろん無傷のまま。隣に座る八重樫東トレーナー(43)を横目に「多分、明日から八重樫さんのフィジカルトレです」と休養期間を取らない意向。八重樫トレーナーも「練習です」と付け加えた。
王座決定戦で世界王者を獲得した場合、初防衛戦は世界団体から最強挑戦者との初防衛戦を義務づけられる「指名試合」のケースが多い。所属ジムの大橋秀行会長(61)は石井の初防衛戦について言及し「まだ未定だが、次は指名試合になると思う。年内にできたら」と明かした。もちろん何も負傷のない新王者にも異論はない。石井は「自分より強い相手とやって勝つ。世界一になるのが強いヤツなので。そこを目指してやっていきたい」と意気込みを示していた。
兄貴分と慕う元K-1スーパーバンタム級王者で前WBO世界バンタム級王者の武居由樹(30=大橋)からは「めちゃめちゃ喜んでくれて。『お前はやっぱすごいよ。次はオレが見習います』みたいな感じでした」と明かした。武居は年内にも再起2戦目が計画されている。来年には再び世界返り咲きへの戦いが本格化する。石井は「武居さんと一緒にベルトを巻きたい気持ちはすごくある。武居さんとベルトを持って2人で写真を撮りたい。それが1番うれしい。目標の1つです」と強調した。
プロ13戦目で念願の世界王座を獲得。しかも同門の井上の世界最速KOタイムを更新する内容に満足しないわけがない。石井は「ご褒美? もう別に特に考えていない。あのリングで倒した瞬間が1番のご褒美だったので。あれを超えるものはない。それに向けてまた頑張っていける感情がある」と高揚感を漂わせていた。

