大相撲裏話

横綱DNA持つ琴鎌谷、重圧から逃げず新十両に前進

横綱のDNAを持つ逸材が、新十両へ前進した。東幕下2枚目琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)が7番相撲で勝ち越しを決めて4勝3敗。3連勝から3連敗したが「師匠に『十両とか考えずラクにいけ』と言われて吹っ切れた」。父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)で、母方の祖父は元横綱琴桜。3代にわたって関取の座をつかむ勢いだ。

支度部屋へ引き揚げる琴鎌谷(撮影・河田真司)
支度部屋へ引き揚げる琴鎌谷(撮影・河田真司)

「先代は雲の上の存在だと思っている」と、偉大な祖父に敬意を払う。5歳から相撲を始めたが、小4で祖父が亡くなると、意識が一変。師匠は「先代が亡くなった直後に『埼玉栄中にいきたい』って言い出したんだよな」と明かす。親元を離れて、高校相撲の名門、埼玉栄高の付属中学への進学を決意。小5から自発的に地元のサッカークラブに入り、将来の角界入りに向けて下半身を強化した。

血筋を重圧に感じることもあった。中学、高校、入門当時と常に注目を浴びる日々。「勝つたびに周囲から言われて気にすることもあった。今は、他の人にはできない経験だと思えている。自分の実力で、自分を押し上げたい」。将来的な目標は、師匠と先代の番付に追いつくこと。道半ばだが、1歩前進した。【佐藤礼征】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

琴鎌谷(左)は押し出しで美ノ海を下す(撮影・小沢裕)
琴鎌谷(左)は押し出しで美ノ海を下す(撮影・小沢裕)

取組を見るだけじゃ分からない、日刊スポーツの大相撲担当記者が土俵周辺から集めてきた「とっておきネタ」をお届けします。

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