総合格闘技界のホープが王座奪取で故郷に錦を飾る。仙台市出身の神龍誠(しんりゅう・まこと、25)が、6月6日に開催される格闘技イベント「RIZIN LANDMARK14 in SENDAI」(ゼビオアリーナ仙台)に参戦。岩手・久慈市出身でRIZINフライ級王者の扇久保博正(39)とタイトルマッチを戦う。24年7月に対戦した際は神龍が判定0-3で敗戦。かつて同門だったベテランにリベンジする。
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神龍が描くストーリーには王座奪取という結末しか存在しない。旗揚げから11年目に突入したRIZINが東北に初上陸。地元仙台大会のメインでフライ級タイトルマッチを戦うチャンスを得た。「ここまではお膳立てというか、全部完璧にシナリオは進んでいる。あとは僕がフィニッシュして、ぶち上げるだけだなと」。歓喜の雄たけびを上げるイメージはできている。
因縁の相手との再戦だ。かつて同門で師弟関係にあった14歳上の扇久保が持つベルトに挑戦。24年7月に対戦した際は判定で敗れただけに「誰が見ても僕が勝ちだよねというのはフィニッシュ、KO、一本だと思う。そういう試合をしたい」。完全決着のみを望む。
強くなりたい-。その一心で米国修行の道を選んだ。DEEPや米CFFCでフライ級王者に輝いた実績があるが、昨年12月から「僕が一番下」という実力者ぞろいのアメリカン・トップチーム(通称ATT)に所属し再出発。世界最高峰UFCの前フライ級王者であるアレシャンドレ・パントージャ(36)、同級5位の堀口恭司(35)らトップファイターが多数いる環境で心身を鍛え上げている。
ATTは過去に敗れた堀口が在籍するジムとあって、当初は「プライドが邪魔して行かなかった」という。それでも「トップの壁にぶち当たって『何か変えなくちゃ』とプライドを捨てるじゃないけど、強くなるために行こう」と決心。「その技自体を知らなかったり、こういう発想があるんだとか結構衝撃は受けた。初心に戻るじゃないけど、格闘技始めた時の気持ちが戻ってきた感じがある」。充実の日々を送っている。
名門ジムでもまれたことで進化を実感する。「本当にトータルでレベルアップしている」と自信を示す。「地元仙台で僕がメインイベントの試合をできるのは本当に運命を感じているので、ここでしっかり勝ちたい」。杜(もり)の都で強さを証明する。【山田愛斗】
◆神龍誠(しんりゅう・まこと)2000年(平12)7月5日生まれ、仙台市出身。小学3年からレスリングを始め、ムエタイや柔術も経験。16年4月にパンクラスでプロデビュー。19年6月に史上最年少の18歳でDEEPフライ級王座を獲得し、22年11月には米CFFCフライ級王座戴冠(たいかん)。プロ戦績は22勝5敗1分け。愛称は「日本のラフ・ダイヤモンド」。165センチ、57キロ。

