国内のプロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)の財産が大きく毀損(きそん)されているとして「ボクサーの権利を守る会」(松尾敏郎代表=緑ジム会長)は30日、JBCの浦谷信彰統括本部長らを刑事告発すると発表した。

 同会は、試合で負傷した際の治療費に充てるため選手から徴収した「健康管理見舞金」に不明瞭なところがあるとした。JBCに説明を求めてきたものの、この日まで納得のいく回答がなかったという。8月10日に東京地検に告発状を提出し、記者会見を開く。

 これに対し、JBCの秋山弘志理事長は「適切に管理されており、問題がないと考えている」と述べた。