「K-1 WGP 2016」(9月19日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)の、65キロ世界タイトルマッチで王者ゲーオ・ウィラサクレック(タイ)と対戦する挑戦者・山崎秀晃が、インタビューに応じた。
-65キロ世界最強トーナメントでは準決勝でイリアス・ブライドに延長判定1-2で敗れるという結果に終わりました。改めてあのトーナメントを振り返っていただけますか?
山崎 みなさんに期待していただいていた分、結果を出せなかったことが悔しいですね。判定になるにしても明確な差をつけることが大切だと思いましたし、それが出来なかった自分の力のなさを悔いました。
-ご自身の試合映像はチェックされましたか?
山崎 1回だけ見ました。こちらが攻められるところでしっかり攻める・詰める・ポイントを取る。それが必要だというのを再確認しました。
-優勝まで手が届きませんでしたが、あの時点では最高の仕上がりでトーナメントに臨みましたか?
山崎 もちろん。それは毎回そうです。
-そして今大会では対戦を熱望していたゲーオとの一戦が決まりました。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか?
山崎 最初はまずゲーオ戦ということでオファーをいただいたんですけど、リングで失ったものはリングで取り戻すしかないので、迷いはなかったです。それから1週間後くらいに正式にタイトルマッチになることが決まって、ただゲーオと戦うだけでなくベルトに挑戦させてもらえることになって驚きはありました。でも、とにかく僕はゲーオにリベンジすることを1つのテーマに戦っているので、タイトルマッチだろうがスーパーファイトだろうが関係ないと言えば関係ないです。その上でタイトルに挑戦できるということで、ここでゲーオに勝ってすべてをひっくり返してやるつもりです。
-やはりゲーオと再び拳を交えることなって、気持ちは燃えていますか?
山崎 燃えてますね。前回はああいう負け方をしているんでね(※2014年11月の65キロ初代王座決定トーナメント1回戦。山崎はゲーオのハイキックで額を陥没骨折するなど選手生命を左右するようなケガを負い、判定で敗れている)。周りは僕のストーリーや因縁について言うかもしれませんが、僕はきれいごと抜きで、1つのけじめとして人生をかけてゲーオに勝ちに行きます。
-ゲーオのトーナメントでの戦いぶりや優勝という結果についてはどう感じていますか?
山崎 次にゲーオと戦える身としては、ゲーオが優勝してくれたことは良かったなと思います。トーナメントの試合を見ても、自分の強さを引き出しつつ、相手を研究して戦って勝ち上がったと思います。
-今のゲーオはワンマッチでもトーナメントでも強い、本当に穴がない選手になってきました。言える範囲で構いませんが、どうやってゲーオを攻略しようと考えていますか?
山崎 僕がお客さんに求められているものが何かは分かっていますし、イリアス戦で挙げた反省点のように誰が見ても明確に勝ったという試合をすることも必要です。もちろん理想はKOですが、確実に差をつけるというのが勝つために必要だと思います。
-たくさんの人たちが山崎選手の打倒ゲーオに期待していると思います。
山崎 僕の身体は自分1人のものじゃないし、僕だけの勝利で、僕だけがチャンピオンになって、僕だけが喜ぶだけだったら、もう僕は格闘技を辞めていると思います。周りの応援があるからこそ、格闘技を続けられている自分がいます。みんなと一緒に喜びを分かち合えるように勝ちたいと思います。
-山崎選手もこれまでいろいろ試合を戦ってきましたが、キャリア最大の大勝負になると思います。どんな想いでこの一戦に臨もうと思っていますか?
山崎 ここにすべてをかけてます。言い過ぎなくらいですけど進退をかけるくらいの勝負になると思います。9月19日に向けて死にもの狂いでやるだけです。
その他の対戦カードなど問い合わせは、実行委員会=03・6450・5470、http:www.k-1wg.comへ。