同級4位細野悟(32=大橋)は、同3位ジョナタン・バロス(32=アルゼンチン)に1-2の判定(115-113、112-116、111-117)で敗れ、挑戦権獲得を逃した。積極的に距離を詰め、右の強打でぐらつかせる場面も作ったが、ラウンドごとにスタイルを変え、小さなパンチを当ててくる試合巧者のバロスを最後まで攻略できなかった。

 細野は10年にWBAスーパーバンタム級王座、11年に同フェザー級王座に挑戦も、連敗。14年にWBAフェザー級王座に再挑戦したが、3回負傷引き分けで王座獲得を逃していた。4度目の世界挑戦はならず「相手の小さなパンチに反応出来なかった。カウンター狙いにきているのも分かっていたが、距離がつかめなかった。相手の方がうまかった」と悔しがった。

 大橋秀行会長は「見せ場も作ったが、採点はしょうがない。完敗だった」と話した。

 細野は世界戦以外で初めての敗戦で、戦績は32勝(21KO)3敗1分けとなった。