WBO世界ミニマム級タイトルマッチ(27日、熊本芦北町民総合センター)の前日計量が26日、同所で行われ、王者福原辰弥(28=本田フィットネス)と挑戦者の同級1位山中竜也(22=真正)がともにリミット(47・6キロ)を下回り1回でパスした。福原は47・4キロ、山中は47・5キロだった。

 初防衛戦となる福原は1週間前の段階で1度、体重をアンダー(リミット以下)にしている。この日は昨年3月の日本同級王座決定戦から続ける“計量用勝負パンツ”で験を担いだ。「後は食べて、明日に備えるだけです」。計量会場には肥後熊本藩・加藤清正公の時代に由来する芦北鉄砲隊が訪れ、花を添えた。前日の調印式に登場した、くまモンに続く“熊本キャラ”の応援で、鉄砲隊は本番でもパフォーマンスを予定している。「イベントらしい。ホームで戦う実感が湧きます」と笑顔を見せた。

 一方、挑戦者の山中も万全の状態で計量をパスした。「まだリラックスしてますし、明日、会場に入ったら緊張感、集中力が出てくると思います」。試合までに体重を約5キロ戻す予定。「体はばっちり作れました。後はうどんとおはぎをしっかり食べます」。恒例のルーティンを経て、本番に臨む。