同級8位大橋健典(28=角海老宝石)が5回KOで新王者になった。王者坂章典(25=仲里)の初防衛戦で、21戦目にしてタイトル初挑戦。

 初回からいいパンチを当て合って、ともに譲らぬ試合となり、3回に大橋、4回には坂が鼻血を出した。坂がやや攻勢だったが、4回に大橋が右ストレートなどで盛り返した。5回にも攻勢でロープにも詰めたが、残り10秒を知らせる拍子木が鳴らされた。坂はこれをゴングと勘違いして、背を向けてコーナーへ戻ろうとした。そこへ大橋が強烈な右アッパーを見舞ってダウンを奪う。坂は立ち上がることができずに5回3分6秒KOとなった。

 大橋は「終わった時は夢のよう。本当に王者になれるとは思わなかった。ポイントでは負けているかと思ったが、力を出せば勝てると自信はあった」と笑顔が広がった。初防衛戦は来年に同級1位源大輝(27=ワタナベ)との指名試合となる。