UFCライトヘビー級王者ダニエル・コーミエ(38=米国)が3度目の防衛に成功した。挑戦者で同級2位ヴォルカン・オーズデミア(28=スイス)を2分0秒、TKOで下した。

 1回は身長の低いコーミエは腰を下げ、殴りかかってきた挑戦者の動きを見極めた。打撃戦でもフックで応じ、至近距離からパンチでぐらつかせてテークダウンを奪った。続く2回、テークダウンに成功したコーミエが上になって拳をふり下ろし続けると、そのままレフェリーストップ。王者らしいTKO勝ちだった。

 15年5月の王座奪取から2度の防衛に成功後、昨年7月にジョン・ジョーンズ(米国)にKO負けを喫したコーミエ。ところがジョーンズの薬物違反でV3戦は無効試合となり、再びベルトを保持する形となった。コーミエは「ジョーンズに負けた。今回は空席となったタイトルを奪いにいく気持ちで挑んだ。しっかり仕事を果たせたから、またUFC王者だ」と安堵(あんど)の表情。その上で「自分が王者と呼ばれるにはふさわしいことを証明したが、ヴォルカンもすごい。手強かった」とたたえていた。