プロレス大賞2年連続MVPの内藤哲也(35)が、対戦相手たちの「準備不足」を嘆いた。

 メキシコのプロレス団体CMLLとの合同大会で、4対4のタッグマッチに出場。本家「ロス・インゴベルナブレス」のルーシュに、「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」のBUSHI、高橋ヒロムを加えての20分一本勝負は、ヤングライオンの川人拓来への集中攻撃で痛めつけ、最後はルーシュが得意のルーシュドライバーで仕留めたが、試合後もいらついた様子を隠さなかった。

 「明後日シングルマッチで対戦するタイチ、2月の大阪大会でシングルマッチで対戦するYOSHI-HASHI。彼らはいま何をしているんですかね。1月5日の後楽園ホールを最後に試合はないわけで、オフを満喫してるのか?」。不満の原因を明かしたのはバックステージでだった。

 史上5人目のプロレス大賞2年連続MVPの実績をあえて口にし、「シングルマッチができるんだよ。こんなチャンスないだろ? 今日、後楽園ホールなら、タクシーに乗ればすぐに来られるだろ。リング上でもいいよ、バックステージでもいいよ、何か発言なり行動なりを起こせばいいじゃん。そういうところ、彼らに足りないんじゃない! もっと頭を使えよ、カブロン(クソ野郎)」と吐き捨てるようにあおった。

 1月4日の東京ドーム大会のメインIWGPヘビー級選手権では王者オカダ・カズチカの後塵(こうじん)を拝したが、その後も12日から始まったCMLLとの合同興行に参加し続けている。チャンスはいくらでもあっただけに、そのふがいなさにうんざりした様子だった。