王者岩佐亮祐(28=セレス)が、挑戦者の同級13位エルネスト・サウロン(28)を3-0の判定で下し、初防衛した。

 左ストレートを的確にヒットさせると、「イーグルアイ」と呼ばれる鋭い動体視力でサウロンに打たせなかった。

 岩佐は「見ての通り、スーパーバンタム級最弱のチャンピオンです」と自虐的に語った。そして「最低限の勝つということはできた。求めているものは僕も会長ももっと高いところなので」と話した。

 前日計量はネックレスをしたまま、リミットより100グラム少ない55・2キロでパス。「コンディションは最高。いい仕上がり」と自信を持って臨んだ一戦だった。決戦前夜は馬肉を刺身で食べ、“馬力”をつけた通り、最後まで足を使ったボクシングはさえた。