WWEの「赤い処刑マシン」ケインことグレン・ジェイコブス氏(51)が3日(日本時間4日)、米テネシー州ノックス郡の郡長選挙で当選確実となった。

 同氏は今年3月、地元ノックス郡の郡長選挙に正式出馬。2日に行われた次期郡長投票の最終結果は出ていないものの、対抗馬だったブラッド・アンダース氏もジェイコブス氏の当選確実を祝福し、事実上の敗退を宣言している。ジェイコブズ氏は郡長として年収が約2000万円。約1000人の職員、約825億円の予算を任されるという。WWE運営部長としての手腕が政界で試されることになりそうだ。

 選挙活動と並行し、ケインとして1月のロイヤルランブル、先月のレッスルマニア34大会のバトルロイヤル戦などにも出場するなど選挙運動とともに定期的にレスラー活動も続けてきた。当選後は郡長の活動に専念するとみられる。

 過去、WWE関係者では、元NWAタッグ王者で04年WWE殿堂入りのジェシー・ベンチュラ氏(66)が90年にミネソタ州ブルックリンパーク市長、98年にはミネソタ州知事にも当選した。また「キング」の愛称で知られる元AWA世界ヘビー級王者で07年WWE殿堂入りのジェリー・ローラー氏(68)が2度、テキサス州メンフィス市長選挙に出馬したが落選。また日本人初のディーバ(女子レスラー)として活躍した鈴木浩子氏(43)が、15年に千葉・船橋市議会議員選挙に立候補し、当選している。