頸椎(けいつい)完全損傷で首から下が動かなくなった高山善広(51)を支援するTAKAYAMANIA実行委員会が5日、都内で会見し、8月31日に後楽園ホールで高山支援大会「TAKAYAMANIA ENPIRE」を開催すると発表した。

 高山が出場選手、マッチメークを決め、メインカードは、鈴木みのる、NOSAWA論外、MASADA組対太陽ケア、TAKAみちのく、カズハヤシ組の試合となった。大会の運営費を集めるため、チケットは6月15日午後2時に開設される「Makuake」のサイトのみで販売。興行経費を除いた収益は、高山の治療費に回されるという。

 会見に出席した鈴木は「メインの6人タッグは、高山が全日本プロレスに参戦したころに試合をした中で最も楽しいと感じたメンバーを再現した。今後は、毎年大会を開催することによって、本人がいつかファンの前に姿を見せるモチベーションになってほしいという気持ちもある」と話した。

 高山の石原真マネジャーは、高山の現状について「肩が少し動かせる状態になった。正直、かなり厳しい状態だが、本人は一生懸命、毎日リハビリを頑張っている。手足の膠着(こうちゃく)予防や、i Padやスマホを使えるようになるリハビリもやっている」と話した。

 鈴木は「相変わらず口は達者なので、今回の大会であいつをどんどん悔しがらせてやろうと思う。いつか、あいつには、トップロープをまたいでリングに入ってもらいますよ。自分でけじめをつけてもらいます」と話していた。