ボクシングのIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)が1日、大阪市内のKWORLD3ジムで練習を公開した。4日にエディオンアリーナ大阪で同級1位・西田凌佑(27=六島)の挑戦を受ける。

4月23日に来日したロドリゲス。試合11日前と外国人王者としては異例ともいえる早い来日で、コンディションを整えてきた。「時差ぼけもなくなりコンディションは順調」と話し、体重調整もリミット53・5キロまで「残りは約4ポンド(約1・8キロ)。問題ない」と自信を見せた。

公開した練習内容は軽めの動きだが、ミット打ちでは鋭いパンチを繰り出した。最後に試合をプロモートする3150FIGHTの亀田興毅ファウンダーが自らミットを持ってパンチを受けた。視察に訪れた六島ジムの枝川孝会長が「右アッパーを打たせてくれ」とリクエスト。興毅氏は「ボディー(アッパー)が効いたな。生レバーが出てきそうになった。これぞチャンプやなという感じ」と体感した実力を証言した。

武市晃輔トレーナーは「ウォーミングアップからの動きがトップアマやなという印象。いろんな意味で想像は超えてこなかった。(減量が)あと2キロ近い状況であれだけ陽気にしゃべれるんだから、絶好調じゃないですか。素晴らしいチャンプは分かっているが、西田が動ければ勝負になる」。デビュー時から西田を指導する目は「勝算あり」の自信に満ちていた。【実藤健一】