新潟県ボクシング界に大器が現れた。上山中2年の笠原快斗(新潟市ボクシング教室)で、全日本アンダージュニア(UJ)王座決定戦(4日、兵庫県立武道館)の中学男子60キロ級で優勝した。県勢の王座獲得は23年に同級で優勝した五泉北中3年の板垣黎洸(れいら、開志学園2年)以来2人目で、2年生では初になる。

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夏休みの最高の思い出をつくった直後から、笠原は2連覇に向けて始動した。「またスタートに戻った気持ち」。週に4、5日、新潟市教室に通う、普段通りのリズムでボクシングに取り組んでいる。

全日本UJは東日本、西日本の王者同士が対戦するワンマッチ。東日本を制した笠原は西日本の王者、吉田兼都(沖縄・桑江中3年)に2回1分26秒でRSC勝ち。得意のストレートで2度ダウンを奪った。「コンビネーションで行けた。いい試合ができた」と満足できる内容だった。

5歳から格闘空手の空道を始めた。パンチの強さを認められ、鳥屋野小5年からボクシングも始めた。天性のパンチ力に加え、新潟市ボクシング教室の上野瞬コーチ(44)は「ボクシングが好きだというのが伝わってくる。快斗が勝ってから、小、中学生の練習生が゛オレも゛という雰囲気になっている」と存在の大きさを話す。

将来は「通訳になりたい」とボクシング以外に英会話も勉強中。やりたいことに前向きに臨む姿勢はリングの外でもみせる。「来年も優勝するために、今は挑戦者」と再び目標を定めて前進する。【斎藤慎一郎】

 

◆笠原快斗(かさはら・かいと)2011年(平23)11月8日生まれ、新潟市出身。鳥屋野小5年から新潟市ボクシング教室に通い始める。3月の全日本UJフレッシュ大会に出場。7月の全日本UJ王座決定戦東日本代表選考会で優勝。170センチ。戦績13戦10勝(8RSC)3敗。