立ち技打撃格闘技のK-1は12日、「K-1ワールドGP 2026~-90キロ世界最強決定トーナメント」(2026年2月8日、東京・代々木第二体育館)の中で開催される-90キロ世界最強決定トーナメントの出場8選手を発表した。
同トーナメントは1DAYで行われ、すでにK-1ワールドGP 2022 K-1無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)、K-1ワールドGP 2026-90キロ南米予選トーナメント優勝のマルコ・ブラック・ダイヤモンド(ブラジル/LOUTUS MMA)の参戦が決まっていた。
そして残り6名の出場選手が、K-1公式YouTubeの中で須藤元気プロデューサーから発表された。8人のプロフィルは以下の通り。なお、K-1クルーザー級王者のティアン・ターザンは右拳の骨折の影響で今回は欠場となる。絶対王者が不在の中で、新しい王者がどんなインパクトを残すのか期待される。
<出場8選手プロフィル>
▼K-Jee(日本/SHINE SPORTS CLUB)熊本県熊本市出身/35歳/185センチ/オーソドックス/40戦22勝(19KO)18敗/第2代K-1ワールドGPクルーザー級王者、初代Krushクルーザー級王者、初代K-1ワールドGPクルーザー級王座決定トーナメント第3位
◎寸評 24年10月のK-1ワールドGP 2024無差別級アジア予選でジェロム・レバンナをハイキックでKOし、本戦出場。同年12月のK-1ワールドGP 2024無差別級トーナメントは準々決勝でエロール・ジマーマンにKO負け。25年7月はロエル・マナートの王座に挑むもKO負けを喫し、26年は巻き返したいところ。
▼マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)イラン・カラジ出身/34歳/86センチ/オーソドックス/25戦21勝(13KO)4敗/K-1ワールドGP 2022K-1無差別級トーナメント優勝、第2代Krushクルーザー級王者、M-1世界ヘビー級王者、WAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者、ムエタイプレジデントカップ2012優勝、アジアンビーチゲーム2014優勝、アジアインドア&マーシャルアーツ2017優勝
◎寸評 24年9月にK-1ワールドGPクルーザー級王座戦で王者リュウ・ツァーに挑むも判定負け。25年10月の「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE」では巌流島ルールに挑戦してマーカス・レロ・アウレリオからKO勝ち。25年5月にティアン・ターザンと対戦してダウンを奪うも逆転負け。9月は山口翔大をKOして強さを証明した。
▼マルコ・ブラック・ダイヤモンド(ブラジル/LOUTUS MMA)ブラジル・サンパウロ出身/28歳/181センチ/オーソドックス/41戦34勝(12KO)7敗/K-1ワールドGP 2026-90キロ南米予選トーナメント優勝、SFT COMBATミドル級(-84キロ)王者
◎寸評 25年10月に開催された南米地区予選は1回戦でヤン・プロブレマを判定で下して勢いに乗ると、準決勝はジョアン・ペドロ・シマオを左フック、決勝はモデスティノ・ロドリゲスを右フックでKOして“黒いダイヤモンド”の力を発揮した。ブラジル旋風が吹き荒れるK-1において、90キロ級も嵐を呼び込む超新星として注目を集める。
▼マッティア・ファラオーニ(イタリア/RAINI CLAN)イタリア・ローマ出身/34歳/188センチ/オーソドックス/35戦30勝(14KO)5敗/ISKA世界スーパーヘビー級王者、ISKA世界スーパークルーザー級(-95キロ)王者
◎寸評 イタリアのだて男“トルネードマジシャン”が再上陸する。ISKA世界スーパークルーザー級王者で、13年10月には現UFCライトヘビー級王者のアレックス・ペレイラとWAKOタイトルマッチを争った過去もある。23年11月に「OKTAGON」ではボクダン・ストイカを飛び後ろ廻し蹴りでTKOし、24年3月にはイタリアでK-Jeeを撃破。24年12月はK-1初参戦でフェン・ルイに判定負けも、25年11月にはAKIRA Jrをトルネードキックで倒して再来日をはたす。
▼イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ/Gym Haarlem)オランダ・アムステルダム出身(モロッコ国籍)/33歳/194センチ/オーソドックス/54戦42勝(22KO)11敗1分け/初代K-1ワールドGPヘビー級王座決定トーナメント準優勝、A1 WCC-86キロトーナメント優勝
◎寸評 2017年2月にK-1初参戦で上原誠を一撃KO。同年11月に行われたK-1ワールドGP初代ヘビー級王座決定トーナメントでは1回戦でKOICHIをKO、準決勝でロエル・マナートを倒すも決勝でアントニオ・プラチバットに判定負けを喫し準優勝となった。その後はONE、GLORYを主戦場にし、今回は9年ぶりのK-1参戦となる。
▼ボグダン・ストイカ(ルーマニア/Stoica Brothers Fight Academy)ルーマニア・ブカレスト出身/35歳/193センチ/オーソドックス/76戦59勝(41KO)17敗/元Enfusionライトヘビー級(-95キロ)王者、WKUクルーザー級(-90キロ)王者、SUPERKOMBATクルーザー級(-92キロ)王者、WAKO-PROインターコンチネンタル・クルーザー級(-88.6キロ)王者
◎寸評 ONEやGLORYで戦ってきた元Enfusionライトヘビー級王者。16年10月には「Glory of Heroes 5」で元UFC世界ミドル級王者のイスラエル・アデサンヤと対戦経験もある。ボクシングの試合経験もあり“雷”と呼ばれる右フックの強打を持ち、59勝のうち41KOと高いKO率を誇っている。35歳のベテランもパワーは侮れない。
▼ニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB)ロシア・エカテリンブルク出身/32歳/196センチ/オーソドックス/23戦20勝(7KO)3敗/RCC Fair Fightヘビー級王者
◎寸評 “ロシアの精密機械”が待望のK-1へ参戦をはたす。RCCヘビー級王者で、これまで90キロ級の世界トップ戦線でティアン・ターザンやアリエル・マチャドらと戦ってきた強豪中の強豪だ。ターザンはKO量産型ファイターだが、レベルの高い技術戦に持ち込み判定まで苦しめている。22年にはマチャドから判定勝ちを収め、ターザンへのリベンジに燃えている。
▼アスラン・コシエフ(カザフスタン/Fight Club TITAN)カザフスタン・アルマトイ出身/20歳/191センチ/オーソドックス/8戦7勝(4KO)1敗/2025年IFMAアジア選手権-91キロ級優勝、2025年IFMAカザフスタン選手権-91キロ級優勝、2025年WAKOカザフスタン選手権+91キロ級優勝、2025年IMMAF世界選手権第3位、2025年IMMAFカザフスタン選手権-93キロ優勝
◎寸評 90キロ級の20歳の超新星として期待されている。IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)の大会で結果を残し、国際オリンピック委員会が承認するWAKO(世界キックボクシング団体協会)のカザフスタン選手権での優勝を飾る。粗削りなところはあるものの右フックやハイキックの切れは抜群で、勢いに乗ると手に負えない存在になる可能性が十分にある。

