大相撲の人気力士で十両に陥落した遠藤(25=追手風)が8日、春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)への出場へ好感触を得た。大阪・堺市の部屋宿舎で右足関節捻挫で途中休場した初場所以降、初めて関取衆と稽古。患部にテーピングも施さず、新入幕の大翔丸、大栄翔らと計11番を9勝2敗で終え「最初にしては悪くなかったですね」と手応えを口にした。

 これまでは若い衆との稽古で調整を進め、前日7日は相撲を取らずに備えた。悩んでいた体重も5~6キロ増えたせいか、前に出る動きには力強さが戻り、大翔丸も「普通に強かったです」と脱帽した。春場所の出場について師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「木曜に決めます」と、明日10日に最終決断を下すことを明言。出場にこだわってきた遠藤は「残りの時間でしっかり調整していきたい」と、最後まで体と向き合う。【桑原亮】