日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で評議員会を開いて2015年度の決算を承認し、経常収益から経常費用を差し引いた額は約2億4600万円のプラスだった。

 人気回復でチケットの販売が大幅に増え、2年ぶりの黒字となった。

 昨年は本場所開催90日間で86日間の大入りを記録。チケットの売り上げは約6億7000万円増加した。巡業日数も多くなったことで、興行契約金が約2億円増えた。

 両国国技館の土地、建物を含めた協会の正味財産は前年より2億円増の365億円。春場所は全日札止めで人気は堅調。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「ありがたい。これからも熱戦を見せ、土俵の充実に努める」と話した。