日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会と評議員会を開き、高野利雄氏(元名古屋高検検事長)今井環氏(元NHK理事)山口寿一氏(読売新聞東京本社社長)の3人を外部理事に選んだ。28日に再選された八角理事長(元横綱北勝海)ら親方10人の理事を含め、運営の中心となるメンバーが出そろった。

 30日に大阪市内で開催する理事会と年寄総会で親方衆の職務を決め、「八角新体制」が本格的にスタートする。関係者によると、理事長互選で敗れた貴乃花総合企画部長(元横綱)は協会常勤の執行部から外れる方向という。協会ナンバー2の事業部長には、現職の尾車親方(元大関琴風)が兼務していた巡業部長を外れて続投する予定。

 新体制には春日野親方(元関脇栃乃和歌)や境川親方(元小結両国)ら新顔の理事が4人いる。八角理事長は職務分掌について「定款に基づき、しっかりとした運営につなげたい」と話した。