大相撲の春巡業が4日、三重県伊賀市で行われ、同市出身の十両千代の国(25=九重)が熱心な稽古で会場を盛り上げた。

 両膝を痛め一時は三段目まで陥落しながら、今年の初場所で十両に復帰。伊賀では39年ぶりの巡業に、関取として参加できたことに「うれしい」と目を細めた。この日は、子供力士の稽古役を務めることになっていたが、十両での稽古後に失念し、風呂へ入ってしまった。風呂上がりに、幕内嘉風から「もう子供相撲が始まってるよ」と聞いて思い出し、あわてて土俵に戻るハプニングも。「嘉風関に会ってなかったら大変だった。助かりました」と照れ笑いを浮かべていた。