大関豪栄道(30=境川)が無傷の6勝目を挙げた。

 苦手とする新関脇高安(26=田子ノ浦)との激しい攻防にも1歩も引かず、「我慢していきました。嫌がって顔を背けると、はたかれたりするから」。顔面を何度も張られながら、最後は飛び込み、もろ差しで寄り切った。

 「考えながら取ってる暇はないので、体が動く感じ」と、好調さをうかがわせた。

 昨年から相次ぐケガに悩まされたが、今場所は場所前から順調に稽古を積めたことで、本来の力を取り戻した。無敗は2横綱3大関を破った平幕の隠岐の海(31)と2人になり、7日目には直接対決を迎える。出場する横綱大関陣からの全勝を阻止するためにも負けられないが「まだまだこれから。1番1番、集中。気合入れていくだけ」と雑念はない。