西前頭6枚目の栃ノ心(29=春日野)が、東前頭5枚目の松鳳山(32=二所ノ関)を寄り切って5勝目を挙げた。

 これで9勝1敗という合口のよさには「もっと負けていると思った。やりやすくはないよ。中に入ってくるから」と不思議がっていた。

 前日の正代との一番では、物言いの末に取り直しとなり、敗れた。最初の一番では正代が落ちた際、土俵の中に残っていたようにも見えたが、微妙な判定に泣いた。それでも「あるんじゃない? こういうときも。オレも逆のことがあったから、しょうがないね」と苦笑い。しっかりと気持ちを切り替えて、この日は確実に白星をつかんでいた。