西前頭筆頭の勢(30=伊勢ノ海)が、関脇玉鷲(32=片男波)に敗れて、1勝6敗となった。

 踏み込みは互角だったが、強烈な突き押しにズルズルと後退して、押し出された。金星を獲得した4日目の白鵬戦の土俵際で右上腕を強打し、筋断裂したような状態になり「腕が上がらないし、力が入らない」と苦渋の表情。それでも「そんなことは言ってられない。出る以上は、言ったらダメ。みんな条件は一緒ですから。ピンチはチャンスですから」と自らを奮い立たせていた。