大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、史上初めて理事解任を決議された。28日、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会の臨時理事会で、役員待遇委員への2階級降格となる理事解任を、評議員会に諮ることが決まった。
◆貴乃花親方解任決議の理由要旨
【1】報告義務の懈怠(けたい)
〈結論〉巡業部長が統率する巡業中の発生で、遅くとも被害届の提出後には協会へ報告すべき義務を怠った。被害者側の立場にあることを勘案しても責任は重い。
〈理由〉リスク管理規定には、協会運営上の緊急事態発生を認識した際は事業部長を通じ迅速に理事長に通報すべきとされている。貴乃花親方の弁明から、被害届提出前には深刻な緊急事態発生を認識しており、詳細は不明でも第一報をすべき。この間、事態を放置させたことが問題を長期化させ深刻化させ、危機管理能力が問われる。また、鳥取県警から協会へ連絡することで報告義務は尽くしたとの弁明も到底、納得いく説明ではない。誠実な職務執行を果たしたとはいえず、忠実義務に著しく違反する。
【2】調査への協力拒否
〈結論〉正当な理由もなく危機管理委員会による再三の聴取要請を貴ノ岩を含め拒否。被害者側の立場にあることを勘案しても責任は重い。
〈理由〉「警察捜査を優先」「捜査の結果を待つ」などの理由で拒否。「貴ノ岩への聴取は警察捜査に支障を来す」ともいうが、その判断は県警の指示でなく親方本人の判断で極めて不可解な弁明。かたくなに拒否する合理的理由は全くない。親方本人への聴取要請も「弟子と一体。2人一緒に協力すればよいと考えていた」と弁明したが合理的理由はなく、理事としての忠実義務に違反する。

