林芳正文部科学相は26日の閣議後の記者会見で、大相撲春日野部屋の傷害事件を日本相撲協会が公表していなかった問題を受け、協会による相撲界の暴力行為の実態調査が必要との認識を示した。

 元横綱日馬富士関の暴行問題で協会の危機管理委員会が昨年12月にまとめた報告書では、再発防止に向け「すべての力士等を対象としたアンケートの実施を検討すべきである」と提言している。文科相は、この提言に基づき「文科省としても(調査が)適切に行われるよう、協会の対応を注視してまいりたい」と述べた。

 スポーツ界では不祥事が相次いで発覚している。競技団体に対しては「再発防止の徹底の観点から、問題が起きた場合には、(国に)原則報告していただきたいと思っている」と求めた。