日本相撲協会は1日、両国国技館で理事会を開き暴力根絶を目指す「暴力問題再発防止検討委員会」のメンバーを発表した。元検事総長の但木敬一氏や元ソフトボール女子日本代表監督の宇津木妙子氏ら委員は4人。鏡山理事ら現役、OBの協会協力員らを含め同会は13人で構成される。今月中に1回目の会合を開き5月上旬までに中間報告を、10月に最終報告書をまとめる。聞き取り方法や手順、さかのぼる期間などは委員の意見を参考にする。他の承認・報告事項は以下の通り。

 ◆減額 傷害事件を起こし引退した元横綱日馬富士関への功労金は、満額を支払わず30%カット。金額については公表しない。

 ◆自宅謹慎 道交法違反(無免許運転)容疑で長野県警から聴取されている十両大砂嵐の懲戒処分は、警察の捜査、検察の判断が出るまで自宅謹慎。過去3度の協会聴取では無免許運転を否認も「弁明の内容に疑問点が多く信用しがたい」(鏡山危機管理部長)。

 ◆示談 セクハラ問題を起こした立行司の式守伊之助は当事者間で示談成立。

 ◆付け出し 春場所で木瀬部屋から初土俵を踏む日大・木崎伸之助(21)の三段目付け出しを承認。