京都府舞鶴市で4日に行われた大相撲春巡業の土俵上で、多々見良三市長があいさつ中に倒れた際、救命処置をしていた女性に土俵から下りるよう場内放送で促された問題で、春日野巡業部長(55=元関脇栃乃和歌)が7日、巡業先の愛知・刈谷市で当時の状況を説明した。

 当初は場内放送中はトイレに行っていたとだけ説明したが、この日までにインターネット上に、騒然となる土俵の後方に立つ同親方の画像が出回った。この場面について同親方は「花籠副部長(元関脇太寿山)が土俵近くにいたのを確認した」と、目撃したと認めた。一方で「直前まで移動や幕内の取組を見に行く準備をしていた。担架で運ばれる時は付き添った」と、トイレを含めて会場裏にいた際に市長が倒れたと説明。緊急事態への対応を優先し、問題の場内放送は後で報告を受けたという。 緊急事態での対応について誤解を招きかねない修正。尾車事業部長(元大関琴風)は「言葉が足りなかったということだと思う。今日(7日)春日野部長が話したことが全てではないか」との見解を示した。