大相撲の貴乃花親方(元横綱)が2日、今年から名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の宿舎を構える愛知・瀬戸市の市役所を表敬訪問した。現役時代から付き合いのある関係者の紹介で、昨年まで過ごしていた三重・桑名市から移転。「稽古場が涼しくて稽古がやりやすい環境。夏場は稽古も激しくなるので体調管理がしやすいです」と、伊藤保徳市長に感謝の言葉を述べた。

 伊藤市長からは力士の状態を問われた。十両貴ノ岩については「少しずつですけど上がっている。元気に出させたいと思っています」と報告。春場所中の付け人への暴力行為で夏場所出場停止処分を受けた幕下貴公俊については「精神的に落ち着いている。恩返しする気持ちでやってほしい」と願った。

 また横綱として現役時代の自身と並ぶ、最長の7場所連続休場中の稀勢の里については「精神的にどこまで耐えられるか。もう横綱になってますから、あんまり深く考えすぎずにやれたらいいと思う」と話した。