7場所連続休場中の横綱稀勢の里(田子ノ浦)が32歳を迎えた3日、横綱白鵬が所属する名古屋市の宮城野部屋に出稽古した。2日は九重部屋で三番稽古をして好感触をつかみ、さらなる上積みを狙って2日続けて先輩横綱の胸を借りた。

 白鵬は稀勢の里が出稽古に来たことに「いかに昨日の稽古が良かったかを物語っている」と充実した表情を浮かべた。しかし「昨日で十分でしょ」と稀勢の里とは相撲は取らず、平幕の正代、旭大星、石浦、十両照強、旭秀鵬と13番取って全勝。昨年九州場所以来41度目の優勝へ、順調ぶりをアピールした。