大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)を前に、横綱鶴竜(33=井筒)が4日、福岡・志免町の時津風部屋で初の出稽古を行った。

秋巡業中から右足の不安を吐露しており、現地入り後初めての相撲は平幕の正代(26)豊山(25=いずれも時津風)との三番稽古で、計21番を19勝2敗で終えた。「今日は思ったより良かったです」と話したが、不安は消えたわけではない。「明日の朝起きてみてどうか。毎日相撲がとれるように、よくなってくるか」と思案顔だった。

問題の右足の痛みは、昨年の名古屋場所での右足首負傷に起因する。「外側の靱帯(じんたい)が伸びてしまっていて、その影響でかかとが痛む」。復活優勝を果たした春場所後の春巡業から時折痛みが出始めた。当初はすぐおさまっていたが、先場所後の秋巡業から痛みが取れなくなったという。「仕方ないんだけど、バスで長時間移動すると足が固まって。むくんだりもして。要はずっと動かさずにいると痛くなる。だから、朝起きた時も痛いんです」。患部をかばうことで膝にも痛みが出た。福岡入り後はケアと養生に専念、ようやく本格的な稽古にこぎつけた。

何度もけがに泣いただけに、慎重だ。「今日は直線的な動きだけ。もっと動きのある相撲をとってみないとわからない。横の動きとかね」。5日も時津風部屋に出稽古を予定。土俵で複雑な動きを試し、状態を見極めていく。