大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が6日、九州場所(11日初日、福岡国際センター)に向けて、福岡市の九重部屋に出稽古した。
同じく出稽古で訪れていた西前頭筆頭の北勝富士(26=八角)を三番稽古に指名し、計12番で9勝3敗。序盤での顔合わせが予想される、立ち合いに威力のある相手に、安定感の増した下半身で粘って押し返すなど、仕上がりの良さを披露した。
稽古後は、小さな子どもを連れて見学に訪れていた女性グループの記念撮影にも応じた。赤ちゃんを抱っこする際には「泣かない?」と、笑顔でたずねるなど、なごやかなムードも演出。
加えて、堂々とした立ち居振る舞いに、稀勢の里が去った後に若いお母さんらは「かっこいい」と、色めき立っていた。
9月の秋場所では9場所ぶりに皆勤して10勝5敗だった。今場所の目標について、これまで「優勝争い」としか話していなかったが、この日、目標を問われると、ついに「もちろん優勝です」と断言した。「(稽古内容は)よかったですよ。体はいいと思いますし、初日に向けていい調整ができている。1日1日、しっかり集中して、初日から15日間やり通す。その結果だと思う」と、穏やかな表情とともに、言動にも余裕をのぞかせた。「しっかり最後を締めて、いい1年にしたい」。苦しかった1年の最後に、最高の結果を残すつもりだ。

