東前頭13枚目阿武咲(22=阿武松)が、西前頭11枚目隠岐の海(33=八角)を押し出しで破り、4勝1敗とした。

ベテラン相手に盤石の相撲を見せた。のど輪で相手の上体を起こし、左ハズも効いた。「しっかり下から、下からの意識ですね。やっと良い感覚になってきた」。1度も止まらず、隠岐の海に何もさせなかった。

若手の期待株が1敗をキープして前半戦を終えた。西前頭6枚目だった先場所では4勝11敗と苦しんだが、今場所は「集中力をしっかり維持できている」と話す。

小結貴景勝(22=千賀ノ浦)が全勝中。仲の良い同い年が好調な状況を「幸せなこと」と存分に刺激を受けている。前半戦を4勝以上で終えるのは、2度目の敢闘賞を受賞した昨年の秋場所以来。「(1敗を守っている)意識はそんなにしていない。とりあえず、しっかり楽しめている」と、落ちついた口調で語った。