大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)は、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請している件について、判明から一夜明けた18日も核心には触れなかった。

この日、東京・足立区で行われた巡業に参加。右腕負傷の影響で巡業初日から変わらず取組は行わず、土俵入りを披露したが「何も話すことはないよ」と、国籍の件に関しては言及しなかった。それでも朝稽古では、3月の春場所で14勝を挙げて優勝次点だった26歳の前頭逸ノ城に「もっと右を差し込んでいけ」などと熱心にアドバイス。「下を育てたい。この巡業はそれを意識している。9年、10年前は自分のことで精いっぱいだったけど円熟期だからね」と、風格を漂わせて話した。