日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況などを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」も7回目。開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)に向け、スタンバイOKです。

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コロナ禍の終息が見えない中、九州地方が豪雨被害に襲われた。九州は11月に福岡で本場所があり、その後は巡業もあって相撲ファンも多い。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。7月場所が開催された際には、無観客であろうと力士たちはいい相撲を取って、少しでも元気や希望の光になってほしい。

東日本大震災の後も、被災地で横綱土俵入りをしたり触れ合いの場を設けたりしている。それは日本相撲協会の使命だと思う。コロナで気持ちがふさぎがちだが、それも含めて相撲で日本が元気になることを願っている。

そのための準備も整いつつある。高砂部屋でも火曜日(7日)に土俵祭をやった。初日の2週間前に番付発表があり、その翌日に土俵祭をやって…という、いつものペースだ。最後の本場所から4カ月も空白があって、メリハリのつかない生活リズムだったから、このスケジュールで力士たちに「いつもの本場所」を思い出してほしかった。来週の理事会で正式に開催の可否が決まるが、準備はOKだ。(日刊スポーツ評論家)