日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で11月場所(11月8日初日、両国国技館)の番付編成会を開き、十両昇進力士4人を発表した。両膝の負傷により、幕内上位から一時は序二段まで番付を落とした宇良(28=木瀬)が、16場所ぶりに関取に復帰。貴源治(23=千賀ノ浦)、常幸龍(32=木瀬)、千代の海(27=九重)も再十両。新型コロナウイルスの集団感染が発生し、秋場所を休場となった玉ノ井部屋の全力士の番付は据え置きとなった。

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念願の十両復帰を果たした宇良は、電話取材に「3年もかかったのでうれしい」と喜んだ。 17年秋場所で両膝を負傷。5場所連続で全休し、復帰後に再び右膝を負傷して4場所連続全休するなどケガと闘ってきた。負傷して以降は押し相撲に徹してきたが「居反りも使っていきます。バンバン出します」と宣言。両膝にサポーターは欠かせないが「(土俵)際になると勝負どころなので簡単に土俵を割れない。粘れる限り粘る」と意気込んだ。