横綱照ノ富士(33=伊勢ケ浜)が、苦労しながらの勝利で169日ぶりの白星を飾った。
十両土俵、幕内の優勝決定戦を含めて、取組前まで8勝7敗とほぼ互角だった、難敵の東前頭筆頭・隆の勝(30=常盤山)との対戦。立ち合いでもろ差しを許したが、かまわず抱え込みながら前に出て右四つ、左上手をつかむとじっくり攻め抜いて寄り切った。
本場所での白星は、優勝を決めた昨年7月28日の名古屋場所千秋楽、同じく隆の勝との優勝決定戦以来。本割では同場所13日目の大関貴景勝戦以来、171日ぶりの白星。さらに両国国技館での白星に限れば、昨年1月28日の初場所千秋楽、本割での大関霧島戦&優勝決定戦での関脇琴ノ若戦以来、351日ぶりの白星となった(番付、しこ名は当時)。
初日は小結若隆景にわずか1秒1の肩透かしで敗れた。若隆景には取組前まで9連勝中で、幕内通算は10勝1敗。敗れた1敗も不戦敗と、大の得意としていた相手に敗れた。取組後は報道陣に無言のまま引き揚げていた。苦手の隆の勝にも敗れていれば、2日目から休場して不戦敗となった、昨年5月の夏場所以来、横綱昇進後2度目の連敗発進。相撲を取っての2連敗発進は、横綱昇進後としては初、東前頭筆頭だった20年秋場所以来、5年ぶりの屈辱を味わわされるところだった。3日目は白星先行をかけて、大関経験者の霧島の挑戦を受ける。

