横綱豊昇龍が、苦手としていた小結高安を下し、白星発進した。素早く踏み込んで、左上手をがっちり。
相手の強引な右すくい投げに体を寄せ、左外掛けで倒した。「新会場の最初を僕の相撲で締めた。うれしかった」と話した。
過去の対戦は、不戦勝と不戦敗をのぞけば1勝9敗。合口が悪く、最近は3連敗中だったが「苦手とか何も思っていなかった」と話したとおり、データを吹き飛ばす完勝だった。
大の里の昇進により、4年ぶりに東西の横綱がそろった。番付全体が充実し、横綱が2人で引っ張っていく-。そんな見方について、豊昇龍は強めの言葉で持論を口にした。「(2横綱は)ファンとしては楽しみだけど、俺たちは個人だから。自分の行動だけを考えていく」。控えで大の里の白星を見届けたことにも「特に意識していない。『あっ、勝ったんだな』って」と、先輩横綱としての視点は封印した。
「場所中は個人だから。団体戦ではない。自分のことだけを考えてやっていく。以上」。かねて指摘されている横綱昇進後初の優勝へ向け、自らの関心を、自らのみへ向け始めた。

