東前頭14枚目の佐田の海(38=境川)が、会心の相撲を見せた。同13枚目の明生(30=立浪)に鋭く立ち合い、ぶつかり稽古のような電車道で押し出した。

西の支度部屋に戻り、風呂から上がると、出番前の玉鷲が寄ってきて「強いねえ~」と声をかけてきたほど。佐田の海が「自分がびっくりした」と答えると、「いい肉食べたんだろう」とか「もう1回、見たいでしょう」と間接的に称賛された。

気を取り直して、報道陣の取材に応じた佐田の海は「当たりが良かったんで、押されずにいけた。感覚が良かった。仕切っている時も、こっちにきて準備運動してても、感覚が悪くないなと。自分でもびっくりしています」と手応えを口にした。間合いも角度も圧力も完璧に近い立ち合いだった。

これで2勝1敗とし、悪くない滑り出し。「これを毎日出せないのが難しいところ。1回でもできるなら、できないはずはないんですが」と相撲の難しさを口にしつつ、好感触のまま帰路に就いた。【佐々木一郎】