ハリウッドでは多忙な仕事の合間に社会貢献として様々なボランティアワークに参加したり、慈善活動に取り組んだり、多額の寄付を行うスターたちがたくさんいます。

環境問題に熱心なレオナルド・ディカプリオや国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使として人道支援や難民問題に取り組んでいるアンジェリーナ・ジョリーなどチャリティー活動に積極的なスターたちの活動は、メディアでもたびたび取り上げられていますが、コロナ禍で苦しむ人々を支援するボランティアに人知れず参加しているセレブもいます。

ヘンリー王子とメーガン妃(2019年6月29日撮影)
ヘンリー王子とメーガン妃(2019年6月29日撮影)

●ブラッド・ピット

「ワンス・アポンアタイム・ア・タイム・イン・ハリウッド」で昨年、アカデミー賞助演男優賞に輝いたブラッド・ピットは先日、ロサンゼルス(LA)の低所得者が暮らす地域で貧困に苦しむ人たちに食料品を配布するボランティア活動に参加する様子がパパラッチされました。

26日の感謝祭を前に各地でたくさんの食材が詰まった段ボールを必要な人に配布する活動が行われている中、ピットも仲間たちとともに食料品の運搬作業などの手伝いを行っていました。マスクに手袋で感染予防対策を行いながら食料品が入った段ボールの積み下ろし作業を黙々と行う姿に賞賛の声があがっています。

報道によるとピットはこの夏から少なくとも30回は食料品の配布ボランティアに参加しているといい、マスク姿でスターらしいオーラをまったく感じさせないことから周囲に気がつかないことも多く、気がついた参加者とは気軽に写真撮影にも応じる良い人ぶりも見せているようです。

●ショーン・ペン

2010年にカリブの島ハイチで起きた大地震で、自ら現地に出向いて救助活動を行ったことが話題になったショーン・ペン。長年に渡ってハイチの他にもニューオリンズやプエルトリコなどでも自然災害にあった低所得者の支援を続けているペンは、パンデミックが始まった当初にLA市内に設置された新型コロナウイルスのPCR検査場でボランティアとして働く姿がキャッチされていました。

その後、LA市長はペンが立ち上げた慈善団体COREとタッグを組んで、市民に無料で検査を提供することを発表。ペンの活動によって、LAでは症状の有無にかかわらず希望する人はドライブスルーなどで気軽に検査が受けられるようになりました。

●タイラー・ペリー

貧困だった幼少期から映画監督、俳優、プロデューサーとして大成功を収めてアメリカンドリームを実現させたことで知られるタイラー・ペリーは、ハイチ地震やニューオリンズのハリケーン被害者の支援に尽力しているほか、黒人地位向上のためにも多額の寄付を行っていますが、このほど地元ジョージア州アトランタで市民に感謝祭の食糧を配布する活動を行って話題に。

同地に所有する自身の映画スタジオ、タイラー・ペリー・スタジオで5000人にドライブスルーで食糧を配布したペリーは、7月にもスーパーマーケットとタッグを組んで市民1000人に50ドルのギフトカードを贈ったほか、通常営業前に行われている高齢者と医療従事者限定の買い物時間帯に訪れた買い物客全員の代金を肩代わりするなど地元でコロナ禍に苦しむ人々に支援の手を差し伸べています。

●トム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻

今年3月に映画の撮影のために訪れていたオーストラリアで新型コロナウイルスに感染して世界に衝撃を与えたトム・ハンクス夫妻は、回復後は研究と治療のために自らの血漿を提供しています。ワクチン開発に向けた研究に協力するため、血漿や採血中の自身の腕の写真をSNSにたびたび投稿しており、数回に渡って定期的に提供していることが確認されています。

●マシュー・マコノヒー

医療現場での物資不足が深刻だったパンデミックが始まった当初、マシュー・マコノヒーは自らが運転するピックアップトラックに大量のマスクを積み込んで地元テキサス州の病院を訪問してマスクを寄付しています。

●プリンス・ジャクソン

故マイケル・ジャクソンさんの長男プリンス・ジャクソンは、21日にLAの教会で貧困に苦しむ人たちが感謝祭の食事を楽しめるよう、ターキーやパイなど感謝祭に必要な食糧を配布するボランティアに参加する姿が目撃されています。

黒いマスクにジーンズにTシャツというラフな格好に蛍光イエローの作業ベストを着用して、他のボランティアに混ざってドライブスルーで訪れた人々に食糧が入った袋を手渡す作業を行っていました。

●スヌープ・ドッグ

ラップ界の大スター、スヌープ・ドッグは23日、LAの貧困地域で感謝祭に向けて食料品を配布する活動を行っています。昨年も同地でターキーなどの配布を行っていたドッグは、今年もマスク姿で参加。2500人分の食糧を提供したドッグは、「小切手にサインするだけでなく、実際にここで人々と触れ合うことが重要」と地元メディアにインタビューに応じています。

●ヘンリー王子&メーガン妃

3月末に英王室を離脱して以降その動向が世界中の注目を集めているヘンリー王子とメーガン妃も、これまで移住先のLAでたびたびボランティア活動を行う姿が目撃されています。

4月にはロックダウン中のLAで貧困層に食料を配布する慈善団体エンジェル・フードのボランティア活動に参加。メーガン妃が自ら車を運転して2人で市内の住宅街を回って、必要な人に食事をデリバリーする様子がキャッチされていたほか、8月にも恵まれない子供たちに文房具や本、新学期に必要な洋服やリュックなどを提供するドライブスルーのイベントに参加する様子が公開されています。

また、6月にもLAの元ギャングら犯罪者の社会復帰を支援する慈善団体ホームボーイが運営するベイカリーで弁当やパン作りのボランティア活動を手伝う様子も伝えられており、賛否両論はありますがコロナ禍でも定期的に様々なボランティア活動に従事しています。【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)