月組トップ鳳月杏がミュージカル「GUYS AND DOLLS」の兵庫・宝塚大劇場公演を終え、東京宝塚劇場での開幕を10月4日に控える。

昨年の「ゴールデン・リバティ」「PHOENIX RISING」に続く本拠地2作目は、世界中で上演され、宝塚でも84年の大地真央の初演から何度も演じられてきた名作。先輩も演じてきたギャンブラーのスカイ・マスターソン役は当然ファンも多く、プレッシャーはあるが「自分らしく自信を持って演じるということが一番」と言い、1番と思っているので、役作りには「自分の感覚を信じて毎回やっている」。

所作や歌い方は参考にしつつも、トップとしての誇りがにじむ。昨年末には英国での公演も観劇し、新しい刺激も取り入れた。

鳳月はスカイを「内面としても魅力的、人間として魅力的だから愛されるんだろうな」と評する。

自身は組替えをへて、昨年、入団19年目でトップ就任も、舞台に向きあう姿は変わることない。自然体で過ごすことで、気持ちも前向きに保たれる。さまざまな環境の変化も受け入れ、自らの力に変えてきた鳳月の姿も、スカイという役柄に投影されている。

鳳月が、宝塚版を初めて観劇したのは02年の月組公演。紫吹淳から受けた印象を胸に「今回、宝塚の男役として挑戦できることはすごくうれしいので、その時にいただいたときめきや作品の楽しさを、私と同じようにお客さまにも味わっていただければ」とファンに同じ思いを届ける。

公演は11月16日まで。【阪口孝志】