先月24日に胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)の通夜が1日、青山葬儀所で営まれた。夫のパティシエ鎧塚俊彦氏(49)が「なお美葬」と話していた通り、川島さんは、ワインや花、愛犬、スイーツなど愛し愛されたものに囲まれていた。鎧塚氏は治療の経緯についても語った。関係者1500人とファン800人が参列した。
遺影の川島さんは、ピンク色のバラを背に、ブルーのドレスを着て、斜め上を見上げほほえんでいた。数カ月前、親交のある漫画家さかもと未明氏が撮った。鎧塚氏は「自然な笑顔が出ている。『頑張ってよ』と心配しながら見ているんじゃないかな」と目を潤ませた。遺影には、今年1月に死んだ愛犬シナモンをイメージしたぬいぐるみがそっと寄り添っていた。
川島さんが宝物にしていた生まれ年のワインも供えられた。大きなボトルにはバラが生けられ、大きなグラスにもワインに見立てた真っ赤なバラが入れられた。鎧塚氏が作った「ありがとう」のメッセージプレート付きスイーツもあった。川島さんは、愛したものに囲まれているようだった。
祭壇全体が華やかな雰囲気であふれていた。白を基調にワインレッドの曲線が舞っていた。鎧塚氏は「女優、ワイン、シナモン。セレブのイメージもありましたから、そんな雰囲気を出しました」と話した。
ひつぎの中の川島さんは、胸元にバラをあしらった真っ白なドレスを着ているという。写真や楽屋で使ったのれん、衣装、ゴルフボール、愛犬の洋服が納められた。鎧塚氏は「きれいでした」と声を絞り出した。
鎧塚氏は治療や闘病の経緯も語った。一昨年8月に腫瘍が見つかり、翌年1月に手術、同7月に再発。再発した時、医師に「1年もたない」と余命を告げられたが、川島さんには伝えなかった。抗がん剤治療を選択しなかったが「女優としての美学。女房はいろいろ勉強もしていました。抗がん剤もいいという意見も聞きなさいとも言った」。最終的には2人で決めた。「女房は決めたことに対し『こうすれば良かった』とは考えない。悔いはない」。
戒名は秋想院彩優美俊大姉(しゅうそういんさいゆうみしゅんだいし)。2人の名前から1文字ずつ取り、女優として生き抜いた姿を思い出してほしいという意味を込めた。
葬儀・告別式は今日2日午前11時から青山葬儀所で営まれる。鎧塚氏は「自分には、できすぎた女房でした。この世に帰ってくることはできないので、華々しく送ってあげたい」。川島さんは今日、旅立つ。【小林千穂】



