自宅ベッドから転落して頸椎(けいつい)を亜脱臼していた俳優、西田敏行(68)が8日、大阪市福島区のABCテレビで、局長として進行する「探偵! ナイトスクープ」(金曜午後11時17分)の収録に臨み、今月19日に手術することを明かした。

 西田は2月12日未明、ベッドから転落したことで頚椎を痛め、同日夕に大阪で収録予定だった同番組を休んだ。同番組には同26日収録分で復帰したが、所属事務所によると、4月のスケジュールにもともと余裕があり、手術も検討するとしていた。

 西田はこの日、収録前にスタジオで観覧していた観客に「今月19日に手術をします。手術前、これが最後の仕事です」と報告。そのまま収録に入った。

 番組を制作するABCテレビによると、この日は5月13日、20日放送分を収録。次回スケジュールはもともと5月6日に予定されており、西田サイドは「次回の5月6日には復帰したい」との意向を持っているという。術後の回復状況にもよるが、5月6日の収録予定日前後に仕事再開の照準を合わせている。

 西田は、前任の上岡龍太郎局長時代から同番組のファンで、01年から2代目局長に就任。「もう来るなと言われるまで、死ぬまで続けたい」と番組を愛しており、都内の自宅から往復5時間以上かけて、番組収録に通っている。今回、頚椎を痛めた後も、治療とドラマ撮影の合間を縫って、収録を続けていた。