「第1回KOBE裕次郎映画祭」(主催・日刊スポーツ新聞社、特別協賛・宝酒造)が7日、兵庫・神戸朝日ホールで開幕した。石原裕次郎さんの銀幕デビュー60周年を記念し、出身地の神戸市で、映画デビュー作「太陽の季節」などを上映した。神戸を含め全国縦断ロケをしたドラマ「西部警察」のトークイベントも行い、村川透監督(79)と徳重聡(37)が裕次郎さんへの思いを語った。今日8日に「狂った果実」「赤い波止場」が上映される。

 「西部警察」の神戸ロケは、現在オリックス・バファローズの公式戦が行われる「ほっともっとフィールド神戸」になった場所が撮影現場だった。ヘリコプター数機が空を飛び、装甲車が壁をぶち破り、大量の火薬を使って建物を爆破した。ド派手なアクション撮影は今も語り草だ。

 全てが規格外だった。同ドラマの演出を手掛けた村川監督はその根っことして裕次郎さんの存在を力説した。「学生時代に『太陽の季節』が封切られ、裕次郎さんを見た。魂をわしづかみにされた。まさに降臨。世の中の求めに応じて出てきたような感じでした」。自治体の全面協力を得て、企業ともタイアップ。現場ではスタッフ、俳優が自由に暴れまくった。「それもこれも、あの人がドーンと構えていてくれるから、僕たちは安心できた」と伝説のドラマを振り返った。

 00年「21世紀の裕次郎を探せ」オーディションのグランプリで石原プロ入りした徳重はこのほど、CS放送の番組「西部警察 全国キャラバン!! ロケ聖地巡礼」(チャンネル銀河、ファミリー劇場)の収録で、1934年(昭9)に裕次郎さんが生まれた場所を訪れた。石原プロの誰もが「神戸市須磨区生まれ」と知ってはいても、具体的な生家の場所は知らなかった。番組収録などでこれまで、小樽、逗子など裕次郎さんゆかりの地を訪れている。「裕次郎さんは、1度でいいからお会いしたかった人。オーディションの作文で『いつかあなたを超える』と書いてしまって、後悔の念が年々募ります。反省しています」と苦笑いだった。