女優三田佳子(74)と沢井信一郎監督(77)が31日、都内で行われた角川映画40周年記念特別企画「角川映画祭」の舞台あいさつに出席した。
2人はそれぞれ、84年の角川映画「Wの悲劇」で監督、メーンキャストを務めた。三田は「32年もたったんですね。スクリーンの中のあのころのムンムンさはなくなっていますが、またこうして皆さんの前であいさつできるなんて、(映画評論家の)水野晴郎さんじゃないですが『映画って本当にいいですね』」と話した。
同作は、三田演じる大女優と薬師丸ひろ子演じる新人女優の役をめぐる攻防を描いた作品。三田は当時台本を渡された時に、「大女優の役なんて嫌だと思った。監督も沢井信一郎と聞いて、若い監督なのかと思っていました。実際に会ったら沢井ちゃんでビックリ。東映の助監督時代には沢井信一という名前だったので別人かと思った。それで、新人女優と拮抗(きっこう)して闘う役ならという条件で受けました」と当時の舞台裏を話した。
三田は結局、同映画の演技で数々の助演女優賞を受賞した。「私のイメージはあの三田静香で」と話したところで、沢井監督から「あなたの役名は羽鳥翔でしょう」と訂正され、会場から笑いが起きた。
「とにかく、あの役のイメージで私のイメージができあがった人は多いみたいで、先日マツコ・デラックスさんの番組に出させてもらいましたが、あのマツコさんがずっと目を伏せていましたから」と笑った。
また、今年5月に亡くなった演出家蜷川幸雄さんが演出家の設定で出演しているが、「監督は役者として出演をお願いしたと言っていますが、私は舞台演出されましたよ」と思い出のように語った。
また、薬師丸ひろ子について沢井監督は「まだ大学生で、今後について悩んでいるようでしたが、演技からに逃げられないように追い込んでいった。当時のメーキングには『三田さんのような大女優になって欲しい』というシーンが入っているはずです」。三田は「かわいくてね。当時自分のブロマイドを私にくれて。まだ持っていますよ」と話した。
三田は最後に「生きている間は、おばあちゃん役でも演じていきたい」と話して、舞台あいさつを締めくくった。



