宗教法人「幸福の科学」への出家を表明した女優清水富美加(22)について、09年衆院選と10年参院選で、幸福の科学グループの政党・幸福実現党の「特別代表」として立候補した経験のある発明家ドクター・中松氏(88)が14日、主張が対立する所属事務所と教団の“仲裁”に名乗りを上げた。日刊スポーツの取材に対し、清水の悩みを直接聞くことも視野に、トラブル解決のための発明をする準備があると明言した。

 数々の発明で世界的に知られ、幸福の科学側とのパイプを持つ中松氏が、出家問題の仲裁に名乗りを上げた。今回の騒動について「彼女(清水)が前の事務所で非常に苦しかったのでしょう。逃げ場として出家ということになったのでは」と分析。中松氏は、メディア出演歴も豊富で芸能界も熟知しており「彼女が解決してほしいならば、直接お話を聞いて、トラブル解消の発明をしてもいいですよ」と力強く語った。

 中松氏は09年衆院選、10年参院選で「幸福の科学」創始者・大川隆法総裁が設立した政党・幸福実現党の「特別代表」(11年離党)として出馬している。当時、大川総裁から直接要請を受け「入信はしませんよ」という条件で就任したという。同氏によると「私は教団が使っている教材に『惑星から来た、発明をする宇宙人』として載っている」といい教団側とも話ができる立場にあるという。教団について「真面目でいろいろな勉強をしている宗教法人」と評価している。

 清水の今後について「(教団の)芸能部で守られながら女優として活動していくのではないでしょうか」と推測。中松氏自身、かつて教団の芸能部が製作した映画に出演したことがあるという。「京都にある松竹の撮影所で撮り(江戸時代末期に黒船で来航した)ペリー役で出演しました。芸能部はしっかりとしたディレクターもいて、本格的、きちんとした作品を制作しています。彼女の活躍の場はあると思います」と指摘した。

 今回の騒動については「芸能界の仕組みに一石を投じて良かったのではないか」と肯定的な一面もあると分析。現在がんで闘病中だが「芸能界の仕組みを変える発明もしたい。死んでる暇なんかないね」と笑顔でボルテージを上昇させた。