俳優窪塚俊介(35)と弟のレゲエ歌手RUEEDが映画「スカブロ」で初共演している。
同映画は神奈川・横須賀市出身の矢城潤一監督(55)が、監督も出演者も横須賀出身を中心にした「横須賀の映画」を目指して、製作会社を設立。市民や地元企業の協賛を資金源に、市内各所で撮影し、このほど完成した。
横須賀出身の俊介の主演は早くから決まったが、ミュージシャン志望の弟の配役が難航した。そこで、昨年秋のクランクイン直前に、俊介が「ミュージシャンで弟役だし、禁じ手だけで役作りの必要もないので」と、RUEEDに打診。泥酔した兄からの電話を受けた弟は「新しいことに挑戦したいタイミングだったし、兄貴たちの映画を見て育ったので、興味もあった」と快諾した。
ロケ中の1カ月は、実家で布団を並べて寝た。演技経験のない弟が、日々成長する姿を「さすが表現者。すばらしい」とたたえた。ある日の現場に、長男洋介(38)がふらっと現れ、特別出演した。俊介は「一生の思い出になります。最初で最後ですよ」と、思わぬ3兄弟そろい踏みを喜んだ。ただし、しっかり見ていないと見逃す可能性もあるほど、一瞬の場面。関係者は「『洋介を捜せ』も話題になるかもしれませんね」と話している。
俳優小泉孝太郎(38)と進次郎衆院議員(36)兄弟も出演する。具体的なせりふはなかったが、十分に存在感を示した進次郎議員は「つくづく、兄はすごいなと思いました。兄は台本のある世界に進み、私は台本のない世界に進んだ。兄弟で生きる道は違ったけど、横須賀で生まれ育ったことは一生変わりない」などと話している。
「オール横須賀」の布陣が組まれた同映画は、3日に地元で先行公開される。低予算だけに、一時は製作が頓挫する危機もあった。すべてを目の当たりにしてきた俊介は「横須賀愛にあふれた作品を、多くの人に見てもらいたい」と、全国公開を期待した。



