石原裕次郎のヒット作を中心に蔵原惟繕監督作品特集を上映しているシネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条)で6日、映画評論家のミルクマン斉藤氏をゲストに石原裕次郎没後30年を記念する特別トークショーが行われた。

 浅丘ルリ子との名作「銀座の恋の物語」の上映終了後、その余韻に浸りながらシネ・ヌーヴォの山崎紀子支配人とトークショーはスタート。ミルクマン斉藤氏は「銀座の恋の物語は、先に歌がヒットしてできた歌謡映画だけれど、ミュージカルのような、音楽の使い方が本当に素晴らしい作品。蔵原監督は音楽に鋭敏な人だったと思う」と解説した。

 シネ・ヌーヴォでは日本映画大回顧展として日活プログラム・ピクチャーのエースとして活躍し、今年生誕90年となる蔵原監督の大特集を7月29日~9月1日まで5週間に渡って開催している。特に裕次郎映画は6作品が上映されており、トークイベントには熱烈なファンが参加。山崎支配人は「裕次郎作品はもちろん、他にもいい映画がたくさんあるので多くの人に来てもらいたい」とアピールしていた。