日本の女性アイドル育成ゲームを題材にした韓国ドラマ「アイドルマスター.KR」(アマゾン・プライム・ビデオで配信中)の出演者10人が20日、都内で2度目のライブを行った。劇中歌を中心に14曲を披露。アイドルを目指して厳しい練習に耐え、さまざまな困難を乗り越えながら成長していくストーリーを振り返った。

 前回の4月の日本初ライブはドラマの配信前だったが、今回は全24話中17話まで配信済み。ファンとドラマの内容を共有できていることもあり、エピソードを話して涙ぐむメンバーが続いた。

 最年長メンバーのソリ(27)は「先ほど、メンバーのジスルが歌った曲の歌詞の内容が、第17話で父親が私に話してくれたセリフと同じで…」と語ると、体を折り曲げて号泣。練習生を10年続けてもデビューできず、実家に戻る決意をしたが、父親に止められるストーリーを思い出し、声を震わせた。

 主役を演じるスジ(19)は「私たちは皆さんが大好きだということを知ってほしい。だから絶対、また日本に来ます。待ってくれますか?」と聞くと、大声援が続いた。最後に10人は「プロデューサー(ファンの総称)の皆さん、ありがとうございます!」と声をそろえ、ライブを締めた。

 昨年春のオーディションで、唯一の日本人メンバー・ユキカ(24)を含めた今回の10人が決定。同8月に韓国でアイドルグループ「Real Girls Project」としてデビューした。ドラマに出演しながら、劇中歌を日韓でリリース。芸名と役名が同じで、フィクションとノンフィクションを融合させながら描くオリジナルストーリーが注目されている。

 ◆お知らせ 「Real Girls Project」のメンバー5人(スジ、ユキカ、ソリ、イェウン、ジウォン)のインタビューが、10月発売予定のアジアエンタメペーパー「choa」66号(日刊スポーツ発行)に掲載されます。今回のライブの模様もお伝えします。