歌舞伎俳優尾上菊五郎(75)が22日、都内で、東京・国立劇場の初春歌舞伎公演「通し狂言 世界花小栗判官」(来年1月3日初日)の取材会に出席した。

 伝説の人物、小栗判官の物語は「小栗もの」と呼ばれ、歌舞伎や文楽などでさまざまな内容で上演されてきた。

 菊五郎は「派手な狂言なので、おもしろく、明るい、分かりやすいお芝居にしたい」と話した。

 恒例の流行語や時事ネタを取り入れた演出について、菊五郎は「『このハゲーッ! ちーがーうーだーろー!』というのはある」。

 写真撮影の時には、カメラマンからガッツポーズを求められ拳をつくったが、菊五郎は「今、これはまずいだろ」と、角界を揺るがす暴行騒動も気にしていた。

 ほかに中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が出席。