今年いっぱいで解散する男性コーラスグループ、デューク・エイセスが13日、NHK「ごごナマ」に出演し、テレビ最後となる生歌唱を披露した。

 55年の結成から約62年間の活動に幕を下ろす同グループ。番組冒頭で黒人霊歌の名曲「ドライ・ボーンズ」を歌唱後、リーダーでバリトン担当の谷道夫(82)は「まず、62年間の長い間、歌わせていただいたことに対して、本当にありがとうございました」と感謝の述べ、「声が出るうちに潔くと思いまして(解散を)決心いたしました。ヨレヨレになってしまうよりも。どうしてもそういうのは許せないですからね。申し訳ありません」と思いを語った。

 その後、永六輔さん&いずみたくさんコンビによるにほんのうたシリーズ「いい湯だな」「女ひとり」「筑波山麓合唱団」をメドレーで披露。さらにMCの船越英一郎、美保純らとともに名曲「ふるさと」を歌唱し、エンディングでは「生きるものの歌」を披露して締めくくった。

 船越は「寂しいね。物心ついた頃からずっとデュークさんの歌に慣れ親しんできましたから。戦後の日本をほんとに明るくしていただいた」と解散を惜しみ、最後の歌唱に涙ぐむ場面も。「デューク・エイセスさんの歌に育てられ、歌にかわいがられて、今日まで頑張ってこられたような、そんな思いが本当にしています。本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした」とねぎらった。